日 「出番が少ないィ〜ッ！　何で月天王や鯨があんなに出ばってて、私があんなチョッピリなんだッ。しかも、まるで悪者みたいにッ」
月 「フフン。日頃の行いが悪いせいだろう」
日 「何だとォ！」
ブ 「陽呼様落ち着いて。まぁ、一杯どうぞ」
日 「ったく。ホントならこの茶会にキララでも呼びつけて、私や瑠璃王の素晴らしい仕事ぶりをさんざん聞かせてやるはずだったのに。作者の奴、時間がないだのページがないだの才能がないだのほざいて、結局こんな扱いだ。私を何だと思ってるんだ！　神様なんだぞ！」
月 「作者が一番神様を信じてないんだから、仕方なかろう。ま、才能がないってのは如何ともしがたい現実だがな（嘲笑）。私にも注いでくれ」
ブ 「はい」
日 「ブランカ、そんな奴に給仕してやることないゾ。自分で勝手に飲めばいいのだ」
ブ 「そうは参りません。月天王を招待したのはこちらなのですから」
日 「鯨はどうした！　月天王の給仕はあやつの仕事だろう。何故いない？　そーだ！　あやつには貸しがあるんだった。何処だ？」
月 「知らんな。四六時中一緒にいる訳じゃない。ふむ。これはなかなか旨いな」
ブ 「はい。夜空のクジラからの差し入れです。手紙と一緒に届けられました」
日 「！　見せてみろ！」
鯨『前略。日輪王さま。せっかくの御招待ですが、腹痛のため欠席させて頂きます。代わりに10年寝かせた壺酒を送りますので是非御賞味ください。かしこ』
日 「あいつ〜！　逃げたなッ！　コラッ、月天王、笑ってる場合か？　あれがハライタなんぞおこすワケがなかろう！　見え透いた仮病なんか使いおって〜！」
月 「〜っ、は、腹痛〜？　一番ありそうもない病名だな。帰ったら正露丸飲ませてやろーっと」
ブ 「それでしたらコレをどうぞ。匂い控えめの糖衣錠です」
月 「ほう、こんなものがあるのか」
日 「違うだろぉ〜！」
ブ 「陽呼様、暴れないで下さい。溢れちゃうじゃないですか」
日 「あっお前、何飲んでる?!」
ブ 「陽呼様、これ口当たりがとても良いですぅ〜」
日 「あ〜もう！　私はお前たちをそんな酒飲み天使に育てた覚えはないゾッ！」
キ 「スクープ！『酒に溺れる天使たち！』　カメラさんこれ撮っといて」
日 「何なんだ、お前！」
キ 「突然ですが、日食お茶会突撃レポートです。担当は私キララ。作者の命により参上しました。さっそくですが、日輪王。この本におけるあなたの存在意義とは？」
日 「ふざけるなッ。小生意気な事を云うのはこの口か〜ッ 」
キ 「〜っ。やうぇてくらはい〜（泣）」
月 「…キララ。お前、本編とキャラ違ってるぞ」
キ 「…だって、作者が…」
日 「どうせ聞くなら、もっとマシな質問をしろ」
キ 「じゃぁ聞くけど、『God's Child』ってホントのところ何？」
日 「いきなりタメ口か。いい度胸だ。耳の穴かっぽじってよぉく聞け。『God's Child』ってのは『神の子供』だ」
キ 「みみッ！　耳、離して！　痛ぁい〜！（泣）　もーっ、それって、まんまじゃんかぁ〜」
日 「そうだ。地上で生まれた命は皆瑠璃王の子供、つまり『God's Child』というわけだ。嬉しかろう？お前『God's Child』になりだがってたんだから」
キ 「なんか有り難みがないけど。ま、いいや。ところで、その瑠璃王はどうしてここにいないの？」
日 「瑠璃王は眠っている」
キ 「ホントに寝てるんだ。起きることはないの？逢ってみたかったのになぁ。日輪王や月天王がこんなに綺麗なら、きっと瑠璃王も綺麗な神様なんでしょ？」
日 「全くミーハーなヤツだな」
月 「地上には瑠璃王の分身が沢山いる。風神・雷神、山や海や樹木や石まで、あらゆるものに宿ってお前たちを見ている。ちゃんと目を凝らし耳を澄ませていればきっと逢えるさ」
日 「月天王っ！　おいしいトコだけ持っていくな！ それは私が云うはずの台詞じゃないか！」
月 「そぉだっけ？」
日 「くやし〜っ！　おい、ブランカ！　その壺ごとよこせ！　全部飲んでやる！」
ブ 「飲み過ぎですよぉ、陽呼様〜」
日 「お前が云うか?!」
キ 「何だか、日食お茶会は修羅場的様相を呈してきましたが、神様がこんなでいいんでしょうか？」
月 「いつもこんな感じだけど？」
キ 「…。ところで、これってどう見てもお酒なんですが。日食お茶会とはこれ如何に？」
月 「だって日食飲み会じゃぁカッコ悪すぎるだろー？（笑）」
キ 「…。ということで。神様たちは大変ご機嫌です。以上、現場からでした。（神様ってろくでもない）」

終わるっ