【神様】
世に神は多けれど、世界を創ったとされるのは『創世の三神』のみ。
『日輪王』は世界を照らし生命を育む太陽の神。天使・ブランカたちと共に、
日夜命に喝を入れるべく飛びまわっている。世界の「火種」的存在。
『月天王』は夜を統べる月の神。言霊を食べて月に唄う伝説の鯨を遣い、
人々が乱す霊気を制御して、世界の安定を謀る「火消し」的存在。
『瑠璃王』は命を生みだす大地の神。
眠れる神として、その役割はあまり知られていない。

【God's Child】
太古の昔に滅んだ文明の礎となった人々。
神と人の間に生まれた禁忌の子供で、超能力を持っていたと云われている。
近年、その生まれ変わりと称し、空想と現実の狭間で迷う若者が増え、
社会問題となっている。

【前作のあらすじ】
15才のキララは流行に流されやすい全く今時の若者。
ご多聞にもれず、自分は『God's Child』だと思っている。
それなのに、平々凡々の毎日を送ってしまう自分が不満で、
発作的に自殺したくなる癖があった。
ある日、廃校の屋上から飛び下りちゃおうかな〜と思っている時に、
ちょっと変わった青年エンと出逢う。
突拍子もないエンの行動に毒気を抜かれ、自殺は思いとどまったけれど、
誘われるまま、勢いで屋上から飛び下りてしまって…！
折しもそれは、数十年に一度といわれる皆既日食の日。
日食お茶会のカモ、もとい、客人として、
日輪王はキララに白羽の矢を立てた…。