これは創作仲間の「字書きーず」企画で作ったもの。「スポーツ」「映画」「ただいま」という3つのお題と字数制限をクリアするのに1週間かかりました。
　『God's Child』よりさらに数年経って、リツロウは歌手としてそれなりに成功を納め、同時に大きな壁にぶちあたった…。というような設定ですが、要はもんのすごく高い建物の屋上でリツロウに唄ってもらおうと。そんだけ(笑)。
　今回のイメージソングは作中にもでてきた『ガラスの巨人』（谷山浩子さん）です。好きなんですよ〜(^-^)。この唄はちょっと寂しい感じの曲ですが、作品はもうちょっと明るいイメージで作りました。
　世界を見下ろして唄うのって気持ち良さそうだなー。ヤなこと吹っ飛ばせそうだなー。って、そんな感じ。
　読んで下さった方に、少しでも『良い気分』を味わって貰えたら嬉しいです。
　あ、『ヴォカリーズ』というのは、母音(ア〜とかウ〜とか)だけで唄うこと(もしくは唄った曲)を云います。『Vocalise』(スラヴァ)が好きなので、リツロウにもそんな風に唄ってもらいました。
　今回エンは何者かさっぱり分かりませんね。ホントはビルの夜間警備(のバイト)という設定があったのですが字数制限があったため割愛しました。
　40前になっても迷ったり泣いたりバイトだったり(笑)している二人ですが、彼らが創る未来は決して暗くないと、そんな風に思っています。

「スカイスクレーパーー空をひっかくものー」200４年10月発表作品